お位牌の文字彫りについて
ご確認ください
【お位牌についてのご案内】
こちらでご説明するお位牌の内容は、あくまでも一般的な例となります。お位牌の形式は、宗派や地域によって実に様々であり、お寺様からいただいた白木のお位牌や戒名に倣って制作されるのが基本です。
もしご不明な点がございましたら、お寺のご住職や僧侶など、直接、宗教家の方にご確認いただくことをお勧めします。下記の内容は、一般的なお位牌の例としてご参照ください。
お位牌の文字入れ、よくある質問
梵字について
基本的に白木の位牌や頂いた戒名と同じ内容にします。
お位牌の文字に、梵字を入れるべきか迷われる方もいらっしゃいます。基本的には、お寺から授かった白木のお位牌に梵字があれば同じように入れ、なければ入れません。
宗派やお子様の場合など、特別な理由で梵字を入れることもありますが、特に指定がない場合は入れないのが一般的です。現代のライフスタイルに合わせ、シンプルなお位牌を選ばれる方が増えていることも、梵字を入れないケースが増えている理由の一つです。
ご不安な場合は、事前に直接、お寺のご住職様や僧侶の方にご相談ください。
代表的な梵字の一例

裏面の「俗名(ぞくみょう)」の有無
例:「俗名 日本太郎」
通常、「俗名」+ 実際のお名前を入れます。
お位牌に「俗名」の文字を入れない場合は、お名前のみをご記入いただき、備考欄に「俗名不要」とお書き添えください。
俗名 日本太郎
平成七十三年十二月七日
「俗名」の文字あり
俗名 日本太郎
平成七十三年十二月七日
「俗名」の文字なし
行年(ぎょうねん)と享年(きょうねん)
例:「行年 八十九才」
白木位牌に基づいて記載するケースが多いです。
基本的に白木の位牌や頂いた戒名と同じ内容にします。白木位牌に「行年」および「享年」のどちらも記載がない場合は「○○才」と年齢のみ記載するケースもあります。
行年八十八歳
俗名 日本太郎
平成七十三年十二月七日
「行年」の場合
享年八十八歳
俗名 日本太郎
平成七十三年十二月七日
「享年」の場合
年齢につける「才」or「歳」という文字
基本は白木のお位牌と同じ内容となります。特に指定がない場合は一般的に「才」としております。
基本的に白木の位牌や頂いた戒名と同じ内容にします。白木のお位牌が「才」の場合には、同じく「才」とします。白木のお位牌が「歳」の場合には、同じく「歳」とします。記入欄にはいずれかご希望の内容をお入れ下さい。
行年八十八才
俗名 日本太郎
平成七十三年十二月七日
「才」の場合
享年八十八歳
俗名 日本太郎
平成七十三年十二月七日
「歳」の場合
戒名なしで作るお位牌
例: おもて面 「東京太郎之霊位」
例: うら面 「平成七十三年十二月七日」
通常、俗名でつくる場合は(例)「日本太郎之霊位」が一般的です。
無宗教であったり幼いお子様・赤ちゃんの場合など、戒名を作らないケースもあります。 そうした場合でも、供養やお祈りの対象として通常のお名前で位牌を作られる方が多くおられます。
日本太郎之霊位
表面
平成七十三年十二月七日
裏面
特殊な旧字体・漢字が使われている場合
例:「俗名の『高』という字は、はしごだかの高を希望」
(備考欄へご記入ください)
白木の位牌に、旧字体や特殊な漢字が使われている場合は、ご注文の際にお知らせください。一般的なパソコンで変換できる文字はほとんど対応可能ですが、難しい字体の場合は彫刻ができないこともあります。
最終的に使用する本位牌には、誰でも読めるように一般的な文字で記すことも多いです。位牌に彫る文字については、まずはお寺にご確認いただくことをお勧めします。
特殊な漢字をご希望の場合は、文字彫りが可能か確認いたしますので、お気軽にご相談ください。
ご先祖のお位牌・お手元のお位牌をまとめる場合
例:「日本家先祖代々之霊位」
お位牌を一つにまとめる方法として、**「○○家先祖代々之霊位」**と記すのが一般的です。
現代では住居や仏壇が小型化しているため、たくさんのお位牌を置くスペースがないというお悩みも増えています。そのような場合、ご先祖様のお位牌を一本にまとめるご相談をよくいただきます。宗派やお寺によって考え方は異なりますが、表面に「○○家先祖代々之霊位」と記し、裏面は空白にするのが一般的です。
ご不明な点がある場合は、事前にお寺にご相談・ご確認いただくことをお勧めします。
日本家先祖代々之霊位
表面
裏面
夫婦位牌の作り方
夫婦位牌を作成する際、主に以下の2つの方法があります。
1. 一つの位牌にまとめる(連名にする) ご夫婦のお位牌を一つにまとめる方法です。一般的に、中央に夫婦の戒名を並べて彫り、没年月日や俗名も一緒に記します。この方法の利点は、仏壇のスペースを節約できること、そしてご夫婦がいつまでも一緒にいられる、という考え方です。
2. 故人ごとに位牌をつくる ご夫婦それぞれのお位牌を個別に作成する方法です。一つの位牌には、お一人の戒名や没年月日、俗名を彫ります。仏壇に並べてお祀りすることになります。この方法の利点は、故人一人ひとりの生きた証を大切にできることです。
伝統的なお位牌の制作でも基本はお一人ごとに制作し、のちほど夫婦位牌としてまとめるケースが多く見られます。最近ではその方の雰囲気やイメージにあわせたお位牌の選び方が増えたことで、夫婦位牌(ひとつのお位牌にまとめる)にしない前提でお一人ごとに位牌を用意するケースも増えています。「お父さんはしっかりとした濃い色合い、お母さんは優しい雰囲気に」など、故人ごとの個性を尊重した飾り方ができ、お位牌の選び方も多様性がみられます。ご親族やお寺さんとご相談ください。
お位牌の処分、お焚き上げについて
古くなったお位牌や、複数のお位牌をまとめる際など、不要になったお位牌は一般的にお焚き上げをして供養します。
一番良いのは、菩提寺や近所のお寺に相談することです。
しかし、お付き合いのあるお寺がない方も増えています。そのような場合は、お位牌やお仏壇の供養を専門に行う業者を利用する方法もあります。最近では、郵送で全国から受け付けているサービスも増えています。
お焚き上げを依頼したい場合は、それぞれのサービス窓口に直接お問い合わせください。
